大規模停電への備えからアウトドア利用まで、しっかりと電力を確保したい方におすすめの「上級モデル防災電源」をピックアップしました。 この記事では、EcoFlow・Anker・Jackeryの3ブランドを中心に、2kWh~3kWhクラス以上の大容量ポータブル電源を比較。

自宅の冷蔵庫や電子レンジなど、消費電力の高い家電をしっかり稼働させたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
家庭用防災電源「上級編」とは?
比較対象製品の概要
比較ポイント①:容量・出力(W数)
比較ポイント②:充電スピード & 多彩な充電方法
比較ポイント③:バッテリー寿命 & 安全機能
比較ポイント④:UPS機能 & 拡張性
比較ポイント⑤:携帯性 & サイズ感
ブランド別製品の総評
まとめ:大容量ポータブル電源で安心を
1. 家庭用防災電源「上級編」とは?
● 大容量・高出力がポイント
近年は小~中容量のポータブル電源でも冷蔵庫や調理家電を短時間動かせるモデルが増えていますが、大規模災害で数日間の停電が想定される場合は、より安定した電力供給が望まれます。そこで活躍するのが「上級編」と呼ばれる2kWh~3kWh以上の大容量モデルです。
● 家族全員の生活を支える
非常時にスマホやPCの充電だけでなく、冷蔵庫・電子レンジ・エアコン・暖房器具なども使いたい場合、どうしても容量と出力が必要となります。上級モデルなら、家族全員の生活を支えやすい電力をカバー可能です。
2. 比較対象製品の概要
ここでは、それぞれのブランドが誇る大容量モデルをピックアップしています。なお、各社とも複数の上位機種を展開しているため、あくまで代表例としてご覧ください。
EcoFlow
DELTA Pro(3,600Wh)
DELTA 3 Plus(約2,000Wh)
特徴:急速充電(X-Stream)、拡張バッテリーが豊富、UPS機能、高出力
Anker
PowerHouse 767(2,048Wh)
特徴:GaNPrime技術による高効率充電、キャスター付きで持ち運びしやすい、大出力2,300W
Jackery
Jackery 3000 Pro(3,024Wh)
特徴:ソーラーパネルとの組み合わせが強み、最大3,000W出力、アウトドア向けイメージが強い
3. 比較ポイント①:容量・出力(W数)
▼ 容量
EcoFlow DELTA Pro:3,600Wh
EcoFlow DELTA 3 Plus:2,000Wh前後
Anker PowerHouse 767:2,048Wh
Jackery 3000 Pro:3,024Wh
容量まとめ
2kWhクラス(DELTA 3 Plus / Anker 767)なら冷蔵庫を数時間~半日程度動かせるほか、スマホ・PC・照明類は余裕。
3kWh以上(DELTA Pro / Jackery 3000 Pro)ならエアコンや電子レンジなど、大きな家電もしっかり運用可。
▼ 出力(W数)
EcoFlow DELTA Pro:定格3,600W / サージ7,200W
EcoFlow DELTA 3 Plus:定格1,500~2,000W(X-Boostで2,000W超)
Anker PowerHouse 767:定格2,300W / サージ4,600W
Jackery 3000 Pro:定格3,000W / サージ6,000W
出力まとめ
2,300Wや3,000W以上のモデルなら、大半の家電を同時使用しても安心。
EcoFlowのX-Boost機能は、消費電力が一時的に高くなる家電でも稼働させやすい。
4. 比較ポイント②:充電スピード & 多彩な充電方法
▼ AC急速充電
EcoFlow:X-Stream充電で大型モデルでも1時間台(DELTA 3 Plusは約56分でフル充電可能)
Anker 767:約2時間台で満充電
Jackery 3000 Pro:2~3時間程度
▼ ソーラー充電
EcoFlow:高効率パネルあり。複数枚並列接続で発電量を増やせる。
Anker:専用ソーラーパネルがあるほか、汎用的なパネルとの接続も可能。
Jackery:伝統的にソーラーパネルとのセットが人気。ソーラージェネレーターとして長時間稼働可能。
▼ 車載充電
3社とも車のシガーソケットから充電OK。 12V/24V対応が多い。
5. 比較ポイント③:バッテリー寿命 & 安全機能
▼ バッテリー寿命
EcoFlow:リン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4)採用で3,000回~6,500回以上の充放電に耐えるモデル多数。
Anker 767:LiFePO4電池で約3,000回サイクル。5~10年は安心して使える見込み。
Jackery 3000 Pro:モデルによって異なるが、3,000回前後の充放電を想定。今後のラインナップ拡充に期待。
▼ 安全機能
BMS(バッテリーマネジメントシステム)、過充電保護、温度管理などは各社とも標準装備。
EcoFlowはUPS機能に加え、荒天時の充電優先機能(Storm Guard)を備えたモデルもあり、緊急時の備えが充実。
6. 比較ポイント④:UPS機能 & 拡張性
▼ UPS機能
EcoFlow:DELTAシリーズは10ms未満の高速UPS機能あり。PCやWi-Fiルーターが瞬断しにくい。
Anker 767:UPS機能に対応し、切り替えは数ms~10ms程度。ほぼ問題なく機器を保護。
Jackery 3000 Pro:本体仕様によりUPS代替の機能を持つが、一部では切り替えがやや遅いといわれる。
▼ 拡張性
EcoFlow DELTA Pro:専用エクストラバッテリーで最大25kWhに拡張可。
Anker 767:外部バッテリー(Anker 760 Expansion Battery)で容量アップ可能。
Jackery 3000 Pro:拡張バッテリーは現時点で未発表だが、ソーラーパネルでの追加発電が主流。
7. 比較ポイント⑤:携帯性 & サイズ感
EcoFlow DELTA Pro:45kg前後と重め。キャリーハンドルや車での移動が前提。DELTA 3 Plusは約20kg台で比較的持ち運びしやすい。
Anker 767:2,048Whの容量ながらキャスターとハンドルを装備。重量約30kgでも移動はスムーズ。
Jackery 3000 Pro:約29kg。ハンドル付きだが、頻繁に運ぶにはやや重い。とはいえ3kWh超の容量を考えれば標準的。
8. ブランド別製品の総評
● EcoFlow
長所: 急速充電&UPS機能が抜群。拡張性が高く、アプリ連携など先進的。
向いている人: 大容量で長時間の停電にも備えたい、かつ充電時間を短縮したい方。
● Anker
長所: GaNPrime技術による高効率充電や安全設計。キャスター付きで移動が容易。
向いている人: わかりやすい操作性を好みつつ、2kWhクラスをコンパクトに扱いたい方。
● Jackery
長所: ソーラーパネルとの組み合わせが強力。3kWh超えでも操作がシンプル。
向いている人: 多人数キャンプや長期停電などでソーラーパネル運用を想定し、手軽さも重視する方。
9. まとめ:大容量ポータブル電源で安心を
「上級編」と呼ばれる大容量モデルは、数日間の停電や消費電力の高い家電への対応を可能にし、家族みんなが困らない電力の備えを作れます。選ぶ際は以下のポイントをチェックしましょう。
容量: 2kWh~3kWh以上で冷蔵庫やエアコンを動かす場合は3kWh超がおすすめ。
出力: 電子レンジ・IHなど同時使用するなら2,000W超。
充電速度: 緊急時にも素早く満充電にしたいなら急速充電対応が◎。
UPS機能: 停電時でもPCや医療機器の電源を落としたくない方は必須。
拡張性 & 携帯性: 長期停電に対応するなら拡張バッテリーを検討。持ち運ぶならキャスターや軽量モデルが便利。
防災対策の一環として早めの導入を検討しておけば、普段はアウトドアやイベントで活用できるのも大容量ポータブル電源の魅力です。
ぜひあなたの家庭に最適な1台を見つけて、いざという時でも万全の電力環境を整えてください。
DELTA Pro(3,600Wh)
DELTA 3 Plus(約2,000Wh)
PowerHouse 767(2,048Wh)
Jackery 3000 Pro(3,024Wh)
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